ここしばらく体調をこわしてたのでまた見逃すかと思ったけど「ドリームガールズ」最終週みてきました。
一日一回のみ上映。
期待以上。
すごくおもしろかった!
ずっと体でリズムとってる感じ。
楽曲がよくてすぐ歌いたくなります。
ジェニファー・ハドソンの歌は思わずもらい泣きしてしまいました。
歌い終わったあと別のライブの拍手音につながるんだけど、これはジェニファーの歌の後、映画館で拍手がおこるのがわかってるかのよう。
ビヨンセのモデルはあからさまにダイアナ・ロスで、グループ名の変わり方も同じだし、70年代以降のダイアナとビヨンセはまったく同じ髪型をしてた。
主人公は「深みもなく、個性もない歌い方」をする歌手なんだけど、ダイアナ・ロスって確かにソウルフルじゃないんですね。
声がきれいなので私は好きだったけど。
ジェイミー・フォックスのモデルはモータウンレコードの社長のベリー・ゴーディ・ジュニア。
モータウンサウンドは黒人だけじゃなく、他の人種にも幅広く受けるようなポップさが特徴なんだけど、映画の中のレコード会社も、黒人ぽさをどんどん払拭して商業主義になってしまう。
ジャクソン5(当時はモータウン所属)みたいなのもいてすごくおかしい。
エディ・マーフィは本人のカリスマ性と役柄がぴったりはまるという生涯に一度出会えるかどうかという役だと思う。
歌が本当にうまくて、ずっと聞いていたくなる。
バラックのような小屋、公民権運動、荒れるデトロイト、戦争をへてリズム中心のディスコミュージックに変わっていくというアメリカの音楽と背景。
少女たちの衣装やメイク、チラシやポスターの美術(ミュシャ風)や小道具が手をぬかないできちんと描かれてる。
神は細部に宿るというが、こういうところがきちんとしてるのはアメリカの底力。
本気でうらやましい。