![]() | ロイヤル・セブンティーン [DVD] (2008/10/08) アマンダ・バインズコリン・ファース 商品詳細を見る |
1950年代のハリウッド映画を見ると、女優の相手役がみんな年をくってることに気づく。
オードリーの恋の相手はいつも20歳以上年上で、30近く年の離れたフレッド・アステアなんかどうみてもおじいちゃんだった。
「なんであんなラッキョウみたいなおじいさんと恋をしなくちゃいけないの?」
名画座の帰り、高校生時代の私たちは笑い転げたものだ。
極東の島国のコムスメが「ラッキョウみたい」と言ったアステアの偉大さに気がついたのはかなーり後のこと。ごめんなさい。ごめんなさい。
時は変わり、2003年製作の『ロイヤル・セブンティーン』はイギリス貴族のパパと17歳の娘の物語。
結婚式のウェイトレスのバイトをしていたヒロインは結婚式で踊る親子の姿を見るたびいつも胸をしめつけられるような思いをしていました。
大学生になる前に、母親に黙って父に会いに行きます。
17年間自分に娘がいたことを知らなかった父と、ずっとパパに会いたいと思っていた娘。
遅ればせながら父親業をはじめたパパは娘をデートに誘いにきたまだあどけない少年の姿をみて憮然とする。
「娘をどこにつれていくのかね?」
「あ、駆け落ちです!」
顔色が変わる父。
「・・・冗談だろ?」
当たり前だよ。
娘がいそいそと少年のバイクの後ろに乗って出かけるのをにらむ父。
しばらくして「どうしよう、5時間も帰ってこない!」
まだ明るいんだよ、なに言ってるんだよ!
バイクにのって娘を連れ出したり、ボーイフレンドの動向にいちいちあたふたするし、海を越えて連れ戻しに行くし。
「そのままがいいんだ、髪一本だって変えさせるもんか」と、踊るシーンもあり・・・
ん?
これ、ラブストーリーみたい。
父親にとっての娘というのは恋人みたいなものとはいうけど、昔なら普通のラブストーリーにするところを、時代が変わったから親子に変換するしかなかったのかと思ったら1950年代の映画のリメイクなんですよね。ということは元からそのまま?
ヒロインがいまいちなドレスをハサミで細工して素敵なドレスにするところもとっても少女漫画だったし、意地悪女たちの扱いも非常にそれらしかったです。
ヒロインは「ヘアスプレー」のアマンダ・バインズ。
髪が茶色になってて、スチールじゃいまいちかわいくなかったんだけど、表情が動く彼女はほっぺがぷくぷくしたウサギちゃんみたいです。
つまり、とってもかわいい。
ヒロインのボーイフレンド役の子も超キュートでした。
出店で女の子にブレスレットをプレゼントして、公園でボートをこぐってお金のないティーンのデートらしくてほのぼの。
女の子は父なる存在にいつも認めてもらいたいもの。
いい子のときも、そうでないときも。
「ロイヤル・セブンティーン」の原題「What A Girl Wants」と同じタイトルのこの曲を。
1999年のヒット曲クリスティーナ・アギレラの「What A Girl Wants」
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