ある日ね、若くてきれいな女の人が幼稚園に娘を迎えに行くの。
その日は幼稚園の最初の日なのね。でも迎えにいっても娘はいないの。
「私のバニーちゃんはどこ?どこなの?」
と言っても保母さんはみんなそんな子しらないって言うのね。
「そんなことありません。今朝3歳のこどもを預けたんです」と言うんだけど
その子の入園の書類もなければ、そのお母さんにあったこともないって言うの。
それで警察に行って「私のこどもを探して」と言うんだけど警官がその人の家に行くとこどもの服が一枚もないし、歯ブラシもないの。
近所の人もこどもを見たことがない。
でも女の人は引っ越したばかりだから物が少ないし知り合いもいないからって言うんだけど
警察は、これは怪しいと。こどもなんてはじめからいないと思うの。
「そんなことない! わたしのこどもを探して! 探して!」と女の人は言うんだけど・・・
「それでどうなったの?」と聞かれたけど友達にはここまでしか話さなかった。
これはバニー・レークは行方不明 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)というミステリーのお話です。
![]() | バニー・レークは行方不明 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
著者:イヴリン パイパー |
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