![]() | CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌] (2009/08/07) 不明 商品詳細を見る |
![]() | FRaU (フラウ) 2009年 09月号 [雑誌] (2009/08/11) 不明 商品詳細を見る |
女性誌はめったに買いませんが、どちらも特集は「読書」。
サブテーマが「マンガ」なのも同じ。
もうひとつのテーマがCREAが海外ドラマでFRaUは秋映画。
今回気がついたことはCREAの去年の9月号も同じテーマ「読書」+「少女マンガ」+「海外ドラマ」
毎年同じテーマなんですね。
付録のDVDに入ってる海外ドラマが三つも去年と同じだったのが激しく減点。
WOWOWとAXNとLALAの担当者を呼んでの座談会も去年と同じ。
おもしろかったのは「『グレイズ・アナトミー』の色男とフェロモン男、それに『LOST』のソーヤーのセクシー男連中は奥さんがそばを離れない」ということでしょうか。
・・・やっぱりあんな男と結婚したら見張ってないといけないんだね。
信用できないもんねえ。特にラブシーンなんかされちゃうと。
あと「読書」特集のほうは圧倒的に「FRaU」の勝ち。
「CREA」のほうは作家特集はちゃんと個人別に組んでるけど「これが好き!」という書き手の情熱を感じないの。
自分の出たドラマの原作と『スラムダンク』しか読んでないような芸能人のおすすめ本が何百と並んでてもちっとも読みたくならない。
(『スラムダンク』をいまさらすすめられても)
「FRaU」特集の良い点はちゃんと「これが好き!」という情熱を感じること。
中でも興味を引かれたのは歌人の穂村弘さんがすすめる「黒田三郎詩集」
戦争で絶望しきっていた著者の前に現れたひとりの少女が
「あなたは失うものは何もないっていうけど、だったら失うものを私があなたに差し上げる」という詩はその場にいた光浦靖子さんと山崎まどかさんをうっとりさせたほど。
山崎まどかさんとは好みの方向性が似てて、それでいて私の知らないものを山ほど知ってるから彼女がすすめるものは全部読みたい。
そういう「信頼できる」読み手をもってきたのはかなり高いポイント。
西加奈子さんと山崎ナオコーラさんの本をめぐる対談もおもしろかった。
西「エロい老人おもろいよな。これは変態なの?それとも性欲強いだけ?」
山崎「ちょっと変態」
なんていってる本が何かと思ったら谷崎潤一郎の「鍵・瘋癲老人日記」だったりして
「エロ老人ってどんなんだ」と思わせるのに成功してる。
今まで興味がなかった本を新しい観点から「これさー、おもしろいよー」とおすすめされてるようで楽しい。