町山智浩さんの映画秘宝ポッドキャスティングを聞いていたら「小さな悪の華」という映画はニュージーランドで実際におこった殺人事件をもとにしてるそうです。
この事件は何年か前にピーター・ジャクソン監督が「乙女の祈り」という映画にしています。
映画になったことで、実際の事件のその後もばれてしまい、少女のうちの一人は「その後イギリスでミステリー作家になった」というのは、原作本のあとがきにもかいてますね。
このラジオを聞きながら思い出したのはアメリカのTVシリーズ「コールドケース2」の悪夢なエピソード「ハンター」です。
犯人は「日本製の猟銃」で犯行を行っています。
それも「戦後アメリカに輸入されたもの」です。
つまり戦前のもの。
(アメリカは常に戦時中なのでいつが戦前なのかわからないけど、この場合年代ものという扱いをされてます)
犯行は闇の中で行われます。
これで何を思い出したかというと、松本清張の「闇を駆ける猟銃」とか山岸涼子の「負の暗示」とかのモデル。
ほら、「津山30人殺し」ですよ。
犯人の犯行の動機とかはまるで違うし、このエピソードを作った人がこの事件を知ってるかといえば知らないだろうと思うんですが、奇妙な偶然ですね。
この津山30人殺しも「八墓村」のモデルだったり、「丑三つの村」のもとになってます。
(未見ですが「丑三つの村」ってわりと実像に近いかも)
話を元に戻すと、「ハンター」のエピソードは犯人が逮捕できず、逃がしてしまいます。
そこでそのエピソードの続きは「森」になるんですが、これ死体が見つかるところのいやな緊張感は「ミスティック・リバー」を思い出すし、犯人と可憐な女刑事リリーとのやりとりは「羊たちの沈黙」みたいなんですよ。
「羊たちの沈黙」はエド・ゲインの影響が大きいような気がするし、被害者を拉致する手段として親切心を逆手にとるというのがテッド・バンディみたいです。
「コピーキャット」という映画は殺人オタクがいてその再現をするというのが前提になってます。
だから「○○かと思ったら△×○★だった!」というのがギャグになってるそうな。(ギャグかよ)
そういえば、「ダーティーハリー」の犯人のモデルは12宮殺人事件のゾディアックだっけ。
戦隊ものの怪人がバスジャックしたあと、子どもたちに
「うたえーうたうんだー」と歌を歌わしてた元ネタ。
子どものころ「????」だったけど、やっとわかったわ。
ダーティーハリーだったのねっとそんなもん子どもがわかるかい!
(ゾディアックはバスジャックは予告だけで実行してないそうです)
ゾディアックは日本の事件にも影響を及ぼして…とそれはまた別の話。
次週は「刑務所戦慄のシャワータイム」です。
あなたの心に何が残りましたか?(木村奈保子)