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2006年のフィンチャー監督の「ゾディアック」がWOWOWで放送されたのでやる気なく見た。

ゾディアックの事件そのものは前半に描かれるのみで、この部分の不気味さはさすがだけど中盤ダレた。
こういうときは日本語吹き替えのほうが画面をずっと見てなくていいのでDVDにすればよかったと思いながら。

たぶん実際の捜査もこういうふうにゆきづまっていったんだろうなと思わせる感じで、世間が大騒ぎした事件も日々の新しい事件の中に埋もれていく。

熱心な刑事たちもだんだんと他の事件や、家族のことや、保身やそのほかのことでいっぱいになっていって、事件そのものが風化してくる。
そんなときに最初と変わらずに事件に対して情熱を抱いて、捜査資料をみなおすのは警察ではなく、ゾディアックの犯行声明が送りつけられたことがある新聞で働いていた漫画家だ。

漫画家のグレイスミスは犯行声明のパズルを解き、何年たっても変わらぬ情熱で事件とかかわっていく。
家庭崩壊しそうになりながら。

グレイスミス役はジェイク・ギレンホール。
ついこの間まで学園ものに出てたのにと思いながら見る。(つかこの人子役出身)
いい役者だわ。
警察側にはコロンボのコスプレやってるみたいなマーク・ラファロ。
(この人この映画では二枚目路線捨ててるね。黒いブリーフは悪夢だ)

相変わらず額は広いがいい男のアンソニー・エドワーズ(『ER』のグリーン先生!)
年とってこんなにいい男になるなんて、若いころふったメグ・ライアンも後悔してるだろうな。

そしてそして、ダーモット・マローニーが白髪まじりで出てくるんです!
もうラブコメの恋人役路線捨てたのね。
しわ増えたけど、いい男だわー。

新聞社にはアル中になるロバート・ダウニー・ジュニア。(演技しなくていい役じゃん)

淀川先生もきっとお好きなぽっちゃりというかがっしりというかブライアン・コックスも出るよ!
おいちゃんだけど売れっ子だ!

80年代になってから出てくる捜査官がTV「アリー・・・」の弁護士役だったり、TV「コールドケース」の「靴下」のエピソードに出てくる人だったりするのもオールスターキャストのようで楽しかったです。

女は比較的どうでもいいように撮ってるけど、フィンチャーってゲイだっけ? 

事前にウィキペディアで事件のあらましを調べてたんだけど、映画の後半部分で描かれたことはのってなかったので、後半おもしろかった。
容疑者が浮かぶけど・・・のくだりは未解決事件もののドキュメンタリーでよくある結末だった。

20代ー40代のいい俳優がたくさんでてくるので、中盤ダレたときは「イケメン・パラダイス」映画としてのりきれ!(誰に言ってる)

『追記』
犯行声明文にあった「スクールバス襲うぞ」というくだりは映画『ダーティ・ハリー』のスコルピオのモデル。
映画では「歌えー歌うんだー」とやってて、その後日本の戦隊ものでもたくさんやってましたが、モデルのゾディアック本人は実行してません。

ゾディアックゾディアック
(2007/11/02)
ジェイク・ギレンホール.マーク・ラファロ.ロバート・ダウニーJr.アンソニー・エドワーズ

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