劇場に3回見にいって原作も読んで、劇中で少年が朗読する本まで読もうとしてるというKさん(同僚女性。ずっと年上)に会ってふたたびあの映画のことを語り合ってしまいました。
注意: 見た人同士で話してるのでネタに触れているかもしれません。
「自転車旅行に行った時ハンナ(ケイト・ウィンスレット)が教会の讃美歌を聞いて泣くでしょう。
でも、ハンナにとっての教会は別の意味があるんですよね。
マイケル(デヴィッド・クロス)はそれを知らないから、泣いてるハンナを好きで好きでしょうがないって顔で見てるけど」
そう言った私の感想を覚えてくれてて、ほめてくれた。
そして私は木に登った。
「あの映画の男の子(デヴィッド・クロス)はいいですよねー。
誰かを本当に好きになったときの感情がそのまま全部顔に出てるんですよ。
なんて言ったらいいんだろう。
苦しいのと、つらいのと、切ないのと。
男の子にあんなに感情移入していいのかって思いましたよ。
23のときの女の子への態度も普通むかつくのに、ああわかると思っちゃったし」
「あの男の子は他の女の人とは結局うまくいかないんだよねー。それからほら、裁判でハンナが言うでしょ。裁判長に。「じゃああなたならどうしたの?」って」とKさんが言うと
「異常な環境にいるときって、それが異常だと自覚できる人間がどれだけいるんだろうって思うんですよ。
ハンナは頑固できちょうめんだから淡々と業務としてこなしてたんじゃないかって。
それにあの人は「知られるくらいなら死んだほうがまし」だと思ってる秘密があるから、それを隠すのに懸命で、自分がやってることの意味なんて気がついてなかったんじゃないかって思うんですよー」
復帰したばかりなのに仕事中にこんな話してごめんなさい。
お給料とらないで(あああ)
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