11月8日月曜日に見てきました。
公開されて三日目。もう字幕は一日二回でした。
行った日のTwitterの内容をそのままUPします。
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これに付け加えるとしたら、ロザリーが持つ、
こどもを持つことに対する渇望 をセリフだけじゃなくて映像にするべきだったと思う。
原作ではロザリーは先に結婚した女友達の家にいってその帰りに襲われているから。
女友達と
小さな赤ちゃんの映像をワンカットでも入れれば ロザリーがベラに抱「あなたヴァンパイアになるってどういうことかわかってるの?こども産んだりできなくなるのよ?」みたいないらだちが表せたんじゃないかと思う。
原作では、女友達の赤ちゃんに似てるからエメットを助けたくなったんだし。
それに
母性は続編の大きなキーワード になるから。
そして(忘れてたけど)ジェイコブとの間にも幸せな未来があるというのをこどもの映像を見せるとよかったと思う。遠景でいいから。
だって
エドワードを選ぶってことはこどもという選択肢をなくすこと でしょ?
(この時点では、ね)
プレシャスはとんでもなく太っている。
16歳なのに読み書きも満足にできない。
そして妊娠している。しかも2度目。
最初のこどもはダウン症だ。
町を歩けば少年たちにからかわれ、どつかれ、家に帰れば母親に殴られ、なじられる。
プレシャスはよく幻想を見る。
キラキラした世界で、ハンサムで色の白いボーイフレンドがいて、スターのように喝采を浴びる。みんな私を愛してる。
だが実際の世界は醜い。
どこにも救いはない。
妊娠がばれて学校を追い出されたプレシャスは、フリースクール(代替学校)でレイン先生に出会う。
美しいレイン先生は、プレシャスに辛抱強く読み書きを教え、書くこと、自分の好きなこと、生活を表現することをすすめる。
プレシャスは、自分の世界を語り始める。「私は料理が得意です…」
そして誰かが自分を見つけて、救ってくれることを夢見ていたプレシャスは少しずつかわりはじめる。
誰かが救ってくれるのを待つのではなく、まずまわりの友達や、先生を愛すること、小さなこどもを愛すること。
他の世界を知ることはプレシャスを少しずつ変えていく。
ソーシャルワーカー役のマライア・キャリーには驚いた。
マライアはここではいつも寝転んでる行儀の悪いスーパースターではなく、プレシャスや母親(モニーク)の悲痛な声を聞く地味な女性を好演している。
本当に見直した。
看護士役のレニー・クラヴィッツも思わぬチャームだった。
今まで彼に興味なんてなかったのに。
母親というより「女」だったモニークも素晴らしかった。
教育ってなんのためにあるの?という答えのひとつがここにある、かも。
リンク:『プレシャス』公式サイト
◆追記:
物語の舞台は1987年で、なぜこの時代なんだろうと見ている間ずっと考えていた。
原作がそうだからってこともあるだろうけど(原作者はこの時代に教師をしていた)
後半に、あることでその意味がわかったような気がした。
あれは1987年当時はほとんど「死の宣告」である。(現在は必ずしもそうではない)
映画で誰かが殺されたとき、あとはどういうふうに物語を進める?
犯人、動機、手口、被害者…
たいていそのうちのどれかを隠すか、ぼやかして最後まで映画を引っ張る。
だがこの映画は最初の30分間で全部明かしてしまう。
幼い娘を受け持ちの生徒に殺された中学校教師森口(松たか子)は犯人も動機も娘がどんなふうに殺されたかも、すべてわかっている。
だが警察に訴えるつもりはないという。訴えても犯人が罪に問われることはないからだ。
物語はそこからはじまる。
今まで松たか子にはほとんど興味がなかったけど、この映画ではじめて彼女を「女優」として認識した。
もともと「お嬢さん」なイメージがあった松たか子は、「どんな時でも丁寧に話す」教師を演じきる。
冷静さに隠された凄みに寒気さえ感じた。見事。
メインのこどもたちは、監督に尋常じゃないぐらいにしごかれたに違いない。だがその甲斐はあった。
生徒たちと岡田将生がThat’s the Way (I like it) を歌い踊るシーンは思わず笑ってしまった。
さすが『嫌われ松子の一生』の監督。
中島哲也監督の作品4本のうち3本は大好き。日本の監督では数少ない、新作が楽しみで、見たいと思う監督。
この映画はおすすめです!
もう一度見ようとは思わないかもしれないけど。
リンク:『告白』公式サイト
DVDの宅配レンタルも月2000円で契約してるし(【TSUTAYA DISCAS】 )、時々レンタルDVDも借りに行くので、以前よりは見てるほうだと思います。
でも、あんまり自慢できないんです。
なんたって、私の場合ほとんど「ながら見」だから。
海外ドラマでも吹き替え音声聞いてるだけってことがあるし。
だから、あまり細かいことつっこまれると覚えてなかったりします。
文章にするときは間違いを書かないように覚えてるところだけ書くようにしてるけど。
ここ数ヶ月ぐらいははじめて見る映画も吹き替え音声にして、PC打ちしたりネットしながら見たりするから、あんまりよくない見方してるんです。
今晩見た『パコと魔法の絵本』なんて、途中からほとんど見てなかったし。
『パンズ・ラビリンス』はちゃんと見たけど、見終わってものすごくへこんだ。
ダーク・ファンタジーなんだもの。
この場合の「ダーク」というのは「陰惨」と言い換えたいぐらいだった。
本当におもしろいものは寝転ぶのはやめて、起き上がって画面に見入ってしまいます。
ちゃんと座って見たDVDは…
(ここ数年でいちばん泣いた。嗚咽するほど泣いた)
(3時間越えたあたりでちょっと違うこと考えた。4時間近くあるんだもの)
(狂っててよかった。香港へは何のためにいったんだろう)
(事件のことは見る前に調べたのでものすごく鬱になるだろうと思ってたけど最後に希望を残した終わり方は作り手の良心だと思った)
(非常にリアルな映画だった)
(こどものときにテレビで見たジャッキー・チェンやいろんなカンフー映画を思い出すすてきなアニメ映画。シナリオが絶妙。あれってマクガフィン?)
ゆうべ見た。とてもよかった。自分の中でわんこ補正が入ってないかどうかちゃんと確認するためにもう一度見なくちゃ。
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』という映画をDVDで見ました。
夫婦を演じるのはケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオ。
はい。そうですよー。『タイタニック』です。
『タイタニック』っていうたらあれですよ。船の先端ではぐはぐしてたら、それをのぞいてた船員が船を氷山にぶつけてしまうっていう、迷惑なカップル・・・いや運命のカップルですよ。
良家のお嬢ちゃんと貧しい画家で、アメリカに行きたい行きたい言ってましたね。
その二人は、この映画ではアメリカ人の夫婦です。美男美女。
男はみんなスーツ着て、帽子かぶって、電車にのってニューヨークに通勤するけど奥さんは専業主婦なんですね。
小さいこども二人いて、郊外の家。
時代は1955年なので、そのころの日本人からすれば夢の国ですよ。
この映画のキャスティングはわざとなんです。
誰もが知ってる恋愛映画のカップルを使って期待させておいて、嫌味としかいいようのない映画をとるっていう。
『タイタニック』で親切なおばちゃんを演じてたキャシー・ベイツまで出て俗物おばさんを演じています。
ところどころで、『タイタニック』みたいなカットをわざといれてるんですよ。
車のシーンとか、(削除されてるけど)レオが後ろから抱きしめるところとかね。
旦那はねー。いい男だし結婚前はかっこよかったんですよ。
でもね、こどもできたとたん落ち着いちゃって、サラリーマンやって、それもわざわざ「仕事が嫌いだけど我慢してる」 っていうのを隠しもしない男でね。
これは私の意見だけど、自分の仕事を嫌いな男ぐらい魅力のない男はいない わねえ。
いえ、いい父親ではあるんですよ?
他人の目から見ると申し分なくても、専業主婦の奥さんは閉じ込められたような、それはもういやーな感じになってるんです。
(ちゃんと家の窓は格子状ではめ殺しになってる!)
たいていの女は同じこと言うだろうけど、女が怒ってるときに理由を問い詰めようとしちゃだめ ですよ。
「そんなこと言わないとわからないの?ばかじゃないの!」とか言われてよけい怒るのがオチだし、いちいち論破していったら女はしまいには「あんたなんか死んじゃえ」みたいな顔しますからね。
男が提示しようとする解決法もアドバイスも、大きなお世話でしかないんですよ。言いたいことはそういうことじゃない、と。
それからね、男はわざわざ自分に都合の悪いことを申告しちゃだめ。
「なんでわざわざそんなこと言うのよ!」
理由を聞いてるんじゃなくて、申告したことにたいして怒ってたりね。
これ、本当に「そうそう!」とうなづいちゃいますよ。
「さわらないでよ!さわらないでったら!叫ぶわよ!本当に叫ぶわよ!ぎゃああああああっ」と叫んだ後のケイトの「へへっ」みたいな顔とかね、家の外にがーっと飛び出していって「ついてこないでよ!」とか覚えのある人も多いんじゃないでしょうか。
家の外に出て行ったものの、結局家のまわりをぐるぐるしてるだけで入っていきずらい感じとかね。
それだけ大げんかしたのに、翌朝ケイトがおだやかなので旦那が顔色伺いながらおどおどしてるところとか、奥さんが本当は興味ないのに仕事のこととか聞いて、旦那がうれしそうにしてるところをちらっと観察してたりね。
こういうところは本当にうまいなーと感心しました。
それでもね、この映画はホラーみたいなんですよ。
何気ない動作の一つ一つが、よくわからないけど怖いっていう、久しぶりに目が離せない感じがありました。
精神障害があって「言ってはいけないことでも全部言ってしまう」マイケル・シャノンとか、うまい役者さんも出てるんで見応えありました。
ケイト・ウィンスレットの(当時の)旦那のサム・メンデス監督は本当に一流監督だと思いました。女優脱がすのうまくてエリア・カザン監督の孫娘ゾーイ・カザンまで脱いでるし。
(ケイトは脱ぎません)
まあ、この映画を撮ってるあたりからケイトとサム・メンデス監督の夫婦仲は怪しくなっちゃったらしいですよ。
さもありなんと思うような内容です。
恋愛ドラマでもホームドラマでもなく「シャイニング」みたいな話ですから。
▼あちこちで書いちゃったけど2Dで見たら眠かったところが3Dで見たらとってもおもしろかった『AVATAR』(体調のせいか?)
高所恐怖症気味なので、飛ぶシーンが怖かったです。
サム・ワーシントンは顔の造形はいいと思ったけど演技そのものがうまいかどうかは正直、青い顔ばっかりでよくわからなかった。
オーストラリアってなんで美男美女が多いんだろう。(整形が発達してるとか?)
▼トイ・ストーリーの1&2が3D化。
限定公開だそうで、また行くかも。
ピクサーの脚本はいつもすごく良くできてる。
▼めったに見ないけど見ちゃった韓流映画『母なる証明』
すごい映画だと思ったけど、好きだとも嫌いだともいいにくい妙な感じのする映画。
ありがたいけど、モンスターみたいな母の愛って男子と女子じゃ受け取り方違うのかな。
女からすると「ああいうこどもべったりの母親がいる男子には近づくな」という警報が映画がはじまって1分ぐらいで出るし、25ぐらいなのに母親と一緒に寝てたり、立ちションするところまで母親がチェックに来る親子関係って唖然、呆然でした。
母子関係の濃さに大ショック。
▼『カールじいさんの空飛ぶ家』
噂によると賛否両論らしいけど、私は好き。
あるキャラの扱いが「ピクサーらしくない」とか言う人いるけど、今のピクサーがディズニーの子会社だということを思い出せば、ものすごくディズニーらしいと思うはず。
『白雪姫』、『魔法にかけられて』、『美女と野獣』、あとあれとあれとか・・・。
『隣のお姉さん』 なんて邦題にすればよかったんじゃないかと思う『ガール・ネクスト・ドア』。
「24-TWENTY FOUR-」シリーズのエリシャ・カスバート主演による日本未公開のラブコメという売りですが、見てびっくり。
実は彼女が主役というより、相手の男の子が主役です。
演じてるのは当時19歳のエミール・ハーシュ。
この時からうまいのはちょっと感心した。
エリシャ・カスバートはきれいなんだけどちょっと「安そう」なところがAV女優という設定にぴったり。
昔からよくあるエロコメなのかと思いきや思ったよりちゃんとしてて、裸はいっぱい出てくるのに女の子が見ても嫌な気がしないところがいいところです。(エリシャは脱ぎません)
相手の女の子が成人してるけどこれは変種の学園映画。
だってプロムに愛する人をつれていってダンスをするから!
AV女優さんを連れて行って校内を走らせるなんてボンクラ男子の夢だね。いや知らんけど。
最後にザ・フーのババ・オライリーが流れるのはちょっとおかしかった。
しかし、アメリカの高校って「プロムの夜に調子こいて初体験する奴多いけどうっかりすると妊娠するからな!」という教育ビデオをちゃんと見せるのねえ。
友達の加藤鷹子(仮名)はアメリカの学校の授業で「健康なセイキと病気のセイキ(変換できません)」の写真を見せられたそうです。
一応、実用的ではある。
『ロミオとジュリエット』のDVDを見ながらツイッターで中継してしまいました。
補足したところはあるけどほとんどそのままです。
しかし、ジュリエットって胸があまりにも立派なので見てる間「コドモ」という認識がなかった。
20:53 1968年版『ロミオとジュリエット』見るなう。中学の時地元の名画座でやってて、うちのクラスで一大ブームを巻き起こしたロミジュリ。久しぶりに見て、なんで女子が爆笑してたか思い出した。股間のタイツが恥ずかしい><
20:56 はじめてDVDの日本語吹き替えで見たけど声優さんにギデオンがいるみたいっす。新潮文庫のロミジュリも今日買っちゃった。何の影響かは言うまい。嵐が丘も図書館で借りたよ・・・。(中学の時以来だ)
20:58 うちのクラス限定で大ブーム(他は知らん)だったころ、ロミジュリの台詞をうわごとのように言う女の子がいた。やばいなー。名画座なのによくみんな見にいったなあ。
21:01 ブラス捜査官の麦人さんはジュリエットのパパ。しかしルネサンスの衣裳って。。。。ぷぷぷ。 オリビア・ハッセーって布施明の嫁だったことがあるっていうのが信じられん。
21:02 これって14,5歳のオリビア・ハッセーのヌードがあったんじゃなかったっけ。今の感覚でいうとやばい。
21:31 「ジュリエットってすごい美人だものね」という『ニュームーン』原作で(映画も)ベラがつぶやくがこの映画のオリビア・ハッセー、本当にきれいだ!これで15歳くらい?すごいなー。
21:32 ロミオの声は浪川大輔さん? ウルフ?
21:34 美人だけど胸がすごいわー
21:54 女は最初はジュリエットのように可憐だがしまいにはマクベス夫人のようになる。
また見ちゃったの。『ニュームーン』
映画?別におもしろくないわよ。
でもあのひとが歩いてくるだけで「ふははははっ」と戦隊ものの怪人みたいに笑っちゃいそうになったの。
きっと好きなんだと思う。
まあそんなこといまさら書かなくても、みんなわかってるか・・・。
2作目は原作の萌えポイントをことごとく外されてしまった。
大好きな小説なのに。
時間が足らなかったとか元の脚本にも問題はあると思うけど監督のこれまでの作品リストみてたら見事に「男の子目線」の人だった。
だって童貞もの「アメリカン・パイ」(製作)に独身男もの「アバウト・ア・ボーイ」(監督、脚本)だよ?
「キミに逢えたら!」(製作)もそうだね。
なんか最初が「草原の輝き」で「ジェイン・エア」と「ロミオとジュリエット」で最後が「続・赤毛のアン(DVDタイトルは『アンの青春』)」だっていうのに、「ロミオとジュリエット」部分しかわかってなかったみたい。
あのぶつ切りのラストはなに?
場内が一瞬ざわめいたよ。
続きものの2作目だってことすら知らない客がいたんだと思うけど、知ってても「え?」だったもの。
「続・赤毛のアン」の「なんにもいらない。あなたがいれば」(記憶ですが;)と並ぶ名台詞、
「ほかにはなにもいらないの」は残してほしかったなあ。
少女マンガ魂なんてもってないのさ。ふっ。
2作目のエッセンスはぼろぼろこぼしたのに、彼女が他の男からプレゼントをもらうのをみて居心地悪そうな顔をするってところだけはちゃんと拾ってるんだもんなあ。
本来なら3作目のシーンなのに。やっぱり男目線。
少年漫画学園で育ったやつに純少女マンガ小説(変な日本語)トワイライトサーガの監督なんかさせるなー!
■追記:
「おもしろくない」というのは言いすぎです。
「退屈はしないけど特別おもしろいってわけでもない」というのがいちばん近いかな。
私が原作を好きすぎるせいでちょっと厳しい言い方になってます。
アクションシーンは前作よりよかったです。(一作目は正直笑ったところあったし;)
ヴィクトリア役のレイチェル(ラシェル?)きれいだし、悪そうでよかった。
狼さんたちもかっこよくてがんばってたと思う。
でも「なんで裸で歩いてるの?」 というつっこみもほしかったなあ。
寒いのにふらふら裸で歩いてるって長野オリンピックのときの力士じゃないんだから。
↓ほら歩いてくるだけ。でもすてき。