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Archive for the ‘鑑賞日記(レビュー)’ category

『ニュームーン』見ました。
一番前で見るとどうなるかという実験をしたのでちょっとみにくいところがあって、画面に何が映ってるか把握しきれないときがありました(汗)
自分の中で意見がまとまるのにもう少し時間がかかりそうです。
原作のエピソードの順番を変えたりしてよくまとめてたし、アクション場面が原作より印象が強かったけど原作の「切ない」「つらい」部分はあんまり感じなかった。
お手洗いに行きたかったせいでそう感じたのかも;
パパがエドワードにむかって激怒するところとか削って欲しくなかった。
ヴォルトーリのシーンの音楽って黒澤映画みたい。




イタリアのシーン、屋外でキスするところなんてなかったですよね?(見逃した可能性あるから;)



原題: THE PROPOSAL

そういえば、ちょっと前に見たんだけど書き忘れてた。

『男と女の不都合な真実』のときにも書いたけど、ラブコメがいちばんしっくりくる女優というのは20代後半から30代半ばぐらいだと思う。
たとえばメグ・ライアンは40代にさしかかるあたりで失速したし(あれはスキャンダルがからんでるが)たいていの女優は30代後半からのラブコメは急激にきつくなってくる。
『恋愛適齢期』のダイアン・キートンは例外として。

サンドラ・ブロックは45歳にしてまだロマンティック・コメディに踏みとどまってる。
これはけっこうすごい。
コメディに必要なのは運動神経、もしくはリズム感。反射神経といいかえてもいい。
サンドラにはもちろんある。

「かわいい女の子」というよりも個性派だったのが幸いして40代の、仕事一筋でまわりから嫌われてるキャリア・ウーマン役をやってもすんなりくる。

相手役のライアン・レイノルズって実生活でスカーレット・ヨハンソンの旦那なんだけど、弾まなくて、下手じゃないんだけどどこがいいのかわからない俳優さんだった。
ライアン・レイノルズの母親役にメアリー・スティーンバージェンが懐かしくて、おばあちゃんの役がベティ・ホワイト(最高!)

姑と大姑(?)がサンドラ・ブロックを連れて「町でただひとりの男性ストリッパー」のショーに連れていくところと怪しげな先住民の踊りで孫の結婚を祝うおばあちゃんが楽しい。

サンドラ・ブロック、ちゃんと脱いでがんばってるし、おもしろい役者さんも出てるのに、イマイチ笑えなかったなあ・・・と思ったら『幸せになるための27のドレス』の監督アン・フレッチャーだった。
あー。やっぱり。ラブコメなのに後味悪かったもんね。あれ。

監督の腕も疑問符はつくんですが、この映画の最大の欠点は
ライアン・レイノルズとサンドラ・ブロックは物語の中で愛し合わなくちゃいけないのに、魅かれあってるようにはぜんっぜん見えなかったことだ。

要するに、ケミストリーがないってやつ?
見てて、ときめきがないんですよねー。

■追記:
40代女性がずっと年下の男の子を得る話といったら最近の流行り?
最近はサラ・ジェシカ・パーカーもがんばってるから、ラブコメ(?)をやる女優の年齢の範囲は上がりつつあるかも。


 もし、自分のこどもが余命いくばくもないような、重い病気になったら?

 親ならなんだってするはず。こどもを救うためなら。

 もし両親も、幼い長男もドナーになれないとしたら?遺伝子操作でドナーになりえる、別のこどもを生むことだってきっとする。

 キャメロン・ディアスが初めて母親役を演じた映画。
 看病のために仕事を辞めてかかりきりになった母親らしく、ほとんどノーメイク(に見える状態)で演じている。
 『ベスト・フレンズ・ウエディング』(1997)、『メリーに首ったけ』(1998)以来ラブコメの女王として君臨してきて、30代後半にして母親の役にシフトするときがきたけど、ちょっと感心した。

 いっぱいいっぱいなところのある母親で「熱演」だが、「やりすぎ」にはなっていないのである。
 普通なら「泣いたりわめいたり」というところで、ここが見せ場とばかりに「私女優よ」演技したがるだろうに。
(映画としてのバランスを壊すほどやりすぎてしまった例として『アイ・アム・サム』のミシェル・ファイファーを思い出してほしい)

 キャメロン・ディアスだけでなく、夫のジェイソン・パトリックもはじめていいと思った。



 次女役のアビゲイル・ブレスリンちゃんも、長男役のエヴァン・エリングソン(CSI:マイアミのホレイショの息子役)も好演だけど、この映画の白眉は長女ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァ。

 ソフィア演じるケイトが「みんなあたしを見る。醜いから」と泣きだせば見てるほうまで本当に悲しくなってきて、反対にこの子が笑うと観客も微笑んでしまう。
 TV「ミディアム」の長女アリエル役でも知られる1992年生まれのソフィアはお芝居が上手っていうだけじゃなくて、観客の心をつかむ術を知ってるから。

 白血病のケイトが病院で知り合う抗がん剤仲間の男の子とのはかない恋は初々しくて、そして切ない。
 いつのまにかこんなに大きくなっちゃったのねえ。

 ずっと守られる側だった娘は、母親を抱きしめて慰める。母と娘の役割が逆転したとき、私は映画の中の母親と同じように泣いてしまった。


■追記:
 判事役のジョーン・キューザックが素晴らしい。
 娘の名前を出された途端にぶわっとあふれる涙でこのキャラクターの「決壊した感じ」が伝わってくる。
 コメディをやれる人はなんだってやれる。

 撮影当時15歳で本当に頭を剃ったソフィアは実生活でキスしたことがなくて、この映画でのキスシーンが「人生ではじめて男の人にキスする瞬間」だったそう。(eiga.com)
キャー!

 しゃぼん玉はケイト(ソフィア・ヴァリジーヴァ)の象徴。
 日本の童謡とも共通するイメージに驚く。


『私の中のあなた』公式サイト

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■■■『エバーラスティング 時をさまようタック』2002年
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昔、古本屋で見つけた『キャンディ・キャンディの謎』という本に「キャンディはアンソニーとテリィのどちらが本気だったか」ということが書いてあった。

その答え「12の恋と16の恋は違う」

つまり答えはテリィ。
だってアンソニーを好きだったのは12歳だったのに対して、テリィに恋をしたのは16歳だったんだもの。
本には書いてなかったけど、女の子は後から好きになったひとが一番好きなんだしね。
(別名:上書き理論)

現実問題として、16歳の恋は性的なものがからんでくるし。
それ以来「12の恋と16の恋は違う」というフレーズは私と友達の間だけで通じるジョークになった。

『エバーラスティング 時をさまようタック』は山崎まどかさんの著書『ときめきのガールズ・ムーヴィ 女子映画スタイル』で「すべての女子に潜む「12歳のハート」を直撃する極上のディズニー・ファンタジー」と書いてあったので見ました。

主演のアレクシス・ブレデル(『ギルモア・ガールズ』)は少女マンガのヒロインにぴったりな清楚な愛らしさだし、相手役の「永遠の17歳」ジョナサン・ジャクソンはローティーンの(特に日本の)女子が思い描く王子様にぴったり。

ただひとつ、原作の少女は10歳くらいなのに対して映画のほうは15歳の少女なんですよね。
ティーンにしたぶん、恋の場面が甘くなってきます。
ヒロインのウィニーに迫られる決断をめぐって、この映画をみた女の子の間で意見が分かれそう。

これはすごくまじめに作られた少女マンガ映画だと思う。
女子にはすごく受けるけど、男子には受けなさそうなところもローティーン向けの少女マンガっぽい。

私が「少女マンガ映画」というときは褒めてると思ってもらっていいです。


●気になったこと●
「永遠の命」を持つ17歳の美少年との恋。
森の奥に住む「不老不死」の一家。
そして少年と共に「生きる」かどうかの選択を迫られる少女。

草原で遊ぶふたり、草原で寝ころぶ少女。
そして高い所から森の大自然を見せる少年。
はじめてのキス。

・・・・・はい。何かを思い出しません?

この映画は2002年。
永遠の命を持つ17歳のヴァンパイアと人間の少女が草原で寝ころんでいる夢をアメリカの主婦ステファニー・メイヤーがみたのは翌2003年の6月です。
その夢をベースにステファニー・メイヤーは小説『トワイライト』を書き始めました。

『エバーラスティング 時をかけるタック』の原作本は1975年発売の児童文学だから少なくともそっちは知ってたかもしれませんね。

原作本の翻訳者小原亜美さんによると「『トワイライト』は世界中の女子魂に火をつけた」んですもの。
女の子の心が震えるものはいつだってそんなに変わりはないんです。きっと。

●『エバーラスティング 時をさまようタック』予告編 2002年





ロマンティック・コメディのヒロインが一番ハマるのは20代後半から30代前半の女優だと思う。

恋愛経験が全然ないのはまずいし、感情移入できるくらいには親しみのわく存在でなくてはいけない。
なんたってラブコメのヒロインは「恋愛には不器用な」存在なのだから。
1978年生まれの(現在30歳!)キャサリン・ハイグルは今が一番いい時期にいるんだと思う。

TVプロデューサーのアビーは美人でスタイル抜群。
でも「仕切り魔」なのがわざわいして、新しい恋人も見つからない。

そんなときに仕事仲間のマイクから「男を落とすコツ」を指南してもらうことになり・・・・

マイクって男はテレビ番組で恋愛パーソナリティをやっている。
女にとっては耳をふさぎたくなるようなことばかり言うが、男性陣と視聴者には抜群の人気。
演じるジェラルド・バトラーはパンツ一丁で戦う男を演じた『300』で有名。
『オペラ座の怪人』だから歌も歌えるんだけど。

野獣というか、ちょっと下品な感じがするのが役にあってる。
「つきあった女性は誰も愛してくれなかった」というのも見えてくる切なさのさじ加減が絶妙なのは『恋のからさわぎ』(1999)の脚本家ふたりを含む3人の女性チームらしい。
フェイクに関しての言及は女性脚本家ならでは。

レストランのシーンは『恋人たちの予感』へのオマージュにも見える。
ただし、あれは「真似をしている」だけなのに対してこれは「本物」である。
けっこう長いんだこれ!
こんなシーンを37テイクも撮るなんて根性ある!
体はってるよ、この人!
レストランといい、野球場のシーンといい、久しぶりにおなか抱えて笑った。

キャサリン・ハイグルは表情豊かで愛嬌がある。
小さな女の子みたいにきゃっきゃっ飛び跳ねるところは可愛くて、リアクションで笑わせるコメディエンヌ。

間違いなく、今が旬のラブコメ女王だと思う。

水曜日に見にいったので、劇場はカップルよりもひとりで見に来てる女子が多かった。
おもしろかったっす!


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The Sisterhood of the Traveling Pants

すでに売れていた『ギルモア・ガールズ』のアレクシス・ブレデル以外は『アグリー・ベティ』で成功する前のアメリカ・フェレーラと18歳のブレイク・ライブリー、アンバー・タンブリンと後に売れっ子になる女優を抑えてるところがすごい。

恋愛パートばかりだったら嫌だったけど「やっぱり友達がいちばん大切」な展開になるのがよかった。
後半のアンバーとアメリカのパートはじんわり効いてきた。

最初、監督は「4人も女優がいる現場なんて悪夢だ」と思っていたらしいが、この4人は実生活でも仲がよくなって「楽しかった」そうな。

「ねえ彼とケミストリー出てない?ロケ地で何かあったでしょ?」
「ないよ。何もない(ぶっきらぼうに)」
「ギリシャ人ってさー。金髪に月桂樹頭に巻いてるってイメージあったけど、この人いけてる」
なんていう女子っぽいコメンタリーがポンポン出てきて楽しかった。

最後に「みんなと会えてよかったわー」的なまとめにもっていくアメリカちゃんがお姉さんぽくておかしかった。

コールドケースのS5#3「儀式」“Running Around”でも使われていたナターシャ・ベディングフィールドの”Unwritten”がここでも使われてた。女子っぽい曲という感じなんだろうか。


予告編は本編では使われてないハンス・ジマーの”You’re So Cool”とケリー・クラークソンの”Breakaway”(これも”Unwritten”といっしょに『コールドケース』の同じ回で使われてた)が聞こえる。


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■ONCE ダブリンの街角で
本業の役者じゃなくてミュージシャンが主演。
(彼は『ザ・コミットメンツ』に出てた!)
音楽とふたりの間の微妙な距離感がよかった。
もっと見たかったのに時間がなくて急いで返しちゃったのが残念。
次はもうちょっとじっくり見ます。

■ナルニア国物語 第一章&第二章
第二章がよかったー。ちゃんと戦争ものだったし。
ライオンさんがせくすぃー。

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ディレクターがうわーっとしゃべてるのに「横向いてください」と一言ですます通訳。
コッポラ監督の通訳やってて「ソフィアをだっこしたのよー」と自慢している戸田奈津子がモデルなんじゃないかと思って笑ってしまった。
きれいで、言葉の通じない町でたったひとり。
「仕事は?」と聞かれて「写真とったり、文章かいたり・・・でも文才なくて。女の子は自分の脚の写真とか撮っちゃうものなのよ」という台詞はソフィア・コッポラ自身のことだ。
きゃぴきゃぴしてる女優は誰がみてもキャメロン・ディアスがモデル。
彼女に対する冷たい視線はソフィア自身の嫌なところがそのままでてる。

タイトルの意味は「翻訳の過程で失われるニュアンス」

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原題:MY LIFE WITHOUT ME

ただ一つのことをのぞいたら「24時間テレビ」で放送できそうな内容。
「不倫」を「予定」しちゃまずいよねえ。
はじめから計画してる時点で「恋」とは言えないのよ。

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去年怪我で入院、リハビリしてたとき見たくてしょうがなかった映画。

ウォーリーの台詞なんてほとんどない。
でもウォーリーを見てればわかる。イヴちゃんがどんなにすてきな子(ロボット)か。

イヴちゃんは真珠のように白くてi-podのようにメタリックに輝いてて、ちょっとつんつんしてる。
すぐ右手のレーザー砲をぶっぱなすおっかない子だけど、肩をすくめてクスクス笑う。
「あたし壊してないもん」みたいに無言ですっとぼける。

ビデオテープ(ベータ!)で見た映画の『ハロー・ドーリー!』のように好きな子と手をつなぎたいウォーリーは何かというとイヴちゃんの真っ白なお手手をみてる。

あるとき草をあげたらイヴちゃんは草を体の中にいれたまま卵のように丸くなって動かなくなってしまう。
ウォーリーはフリーズしたイヴちゃんが雨でぬれないように傘をさしてる。
雷にやられても。
そして動かないイヴちゃんをボートにのせてヘドロの川をお散歩する。
傘をさして(日傘のつもり?)クリスマス・ツリーの電飾をネックレスのようにイヴちゃんに巻きつけて。

このへんになるともう泣けてくる。

後半の「ツァラトゥストラはかく語りき」を使った『2001年宇宙の旅』へのオマージュもくすっと笑えること間違いなし。

消火器を使った宇宙空間のダンスシーンにキス(?)は素晴らしく、後半はディズニーの『美女と野獣』を思い出したほど。

何度も見たあともまた見たくなる映画。

ピクサーは作品の質がいつも高くて、「必見」と言えるような傑作ぞろい。それが毎回のようにだから、すごい。
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