月曜日は家にいたので、朝からずっとWOWOW見ながらTwitterでオスカー中継しつつ友達に結果をメールしてました。
夜は夜で再放送見てたので、ちょっと食傷気味になっちゃいました。
短編ドキュメンタリー賞の授賞式のときにスピーチしてる監督のマイクを奪うおばちゃんも見たし、ジョージ・クルーニーが「セクシーでいられる秘訣はセクシーピルを飲んでるからさ」」と言ってるのも見た。
ジョン・ヒューズ監督のトリビュートは泣けた。
追悼にファラ・フォーセットがいないと気がついたのは山崎まどかさんのつぶやきだった。
でもそんなことより強烈に印象に残ってるのはWOWOWのレポーターを務めるアメリカのコメディアン神田ロムさん。
うるさかった・・・。
『アバター』の大佐役に向かって「サムライ・スピリットを発揮しましたね!」なんてわけわかんないこと言って我を忘れてはしゃいでるの。
他のテレビのインタビューに答えてるスターに向かって騒ぐんであっちのスタッフに怒られたり、映画の話を聞いてくださいと日本側のスタッフに怒られたり。
いやー。邪魔だった。
礼儀正しくしてたらスターは捕まらないんだろうけど、迷惑をかけない、ぎりぎりのところでやらなくちゃ。
それに、レッドカーペットで映画の話とドレスのデザイナーを聞かないのは御法度よ!
そういえば滝川クリステルも浮かれちゃって、レッドカーペットでは終始ロムと同じぐらい役にたたなかったし、終始『アバター』を他の人と違うイントネーションで言ってたので気になっちゃった。
リンク: アカデミー賞事件簿 受賞スピーチ妨害の真相 – シネマトゥデイ.
ベン・スティラーはおかしかった。
でもこれ、サーシャ・バロン・コーエンと出るはずだったけどそっちはキャンセルになったそうです。
ジョン・ヒューズ死去、『ホーム・アローン』の脚本家であり、80年代青春映画の代表的監督 – シネマトゥデイ
「これからは廊下で会ったら挨拶くらいはするかもしれないけど、月曜にはもう友達じゃない」
『ブレックファスト・クラブ』
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『ブレックファスト・クラブ』、『すてきな片思い』、『フェリスはある朝突然に』、『プリティ・イン・ピンク』、『恋しくて』・・・・
高校生のとき友達といっしょにたくさん見ました。
学校でのグループの対立や貧富の差、ツイてるやつとツイてないやつ、片思い。
国がかわっても悩んでることは同じだと思いました。
アメリカの高校にいったら私もギークとかナードとかゴスとか呼ばれてたんだろうと暗くなったけど。
90年代以降は『ホーム・アローン』があたっちゃって学園映画はもう作らなくなってしまったのはアンソニー・マイケル・ホールやモリー・リングウォルドが去ってしまったからでしょうか。
なんてことない平凡な高校生のなんてことないけど特別な一日(暴力も性もなし)を描く作品はずっと心に残る。
若いとき、あなたの作品を見られて本当に幸せでした。
ありがとうございました。
ジョン・ヒューズと学園映画の再発見の書。
ものすごく情報量の多い、いい本だと思います。
実は私のひそかなDVDガイド。
学生のときからよく見てた映画。
『プリティ・イン・ピンク』で変えてしまったラストを同じ監督(ハワード・ドゥイッチ)と脚本家(ジョン・ヒューズ)で元に戻したという見方ができるので二本セットで見るのが正しい。
キャラクターの名前がローリング・ストーンズにちなんでるのも楽しい。
キースは幼馴染のワッツ(ボーイッシュ女子)と同じベッドに寝転んで話をしてたりする。
TV『ドーソンズ・クリーク』の原点を見てるよう。
ボーイッシュ女子→文科系男子→あこがれの女子という三角関係の設定も同じだし。
ボーイッシュ女子のワッツ(メアリー・スチュワート・マスターソン)が
「あたしにはドラムとあんたしかいないんだよ」と泣きながら言うのはどうみたって告白だろうに気がつかないんだよ、あのキースって男は!
しかもキースは憧れの女の子アマンダとのデートのためにワッツをキスの練習台にするのだ。
人間じゃないし!
おまえなんかゴミ箱でもなめてればいいんだ!
と世界中の女子が叫んだことであろう。
少女漫画みたいな切なさと甘酸っぱさを持つ映画。
ちなみに、私はこのビデオをプレゼントにするためにレジに持っていったらレジのおねーさんに
「この映画かわいいよね!」と話しかけられたことがある。
それっきり一回もないけど。
これはそういう映画。
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恋しくて(1987) – goo 映画
高校時代からビデオで何度見たかわからない映画。
脚本家ジョン・ヒューズのミューズだったモリー・リングウォルドのために作られた映画。
いわゆる「いいひと」と「好きなひと」は違うんだもんという女子映画の名作にして学園映画の名作。
オープニングの曲からして、モリーの好きな曲「プリティ・イン・ピンク」
モリーは本当にピンクの似合う女の子でこの映画でもサーモンピンクからローズピンクまでいろんな種類のピンクを着こなしてる。
ヒロインのアンディは親孝行でお金がないなら知恵で勝負とばかりに古着をセンスよく仕立て直すつつましさがいい。(ぶすっとした顔してるけど)少女小説のヒロインのようにけなげないい子だ。
あこがれの彼と初デートのあと玄関の前でキスをして扉を閉めるなり、「きゃああああああ」と叫ぶところや、
「脚はがくがくした?」と女友達に聞かれて
「全身がっくがく!」と話すあたりは懐かしくて胸が熱くなった。
豪邸に住む彼に自分の家を見られたくないってところや、ロッカーの前で
「はっきり言って!私とつきあうのは恥ずかしい。一緒にいるのを見られるのは恥ずかしいって言いなさいよ!」
と問い詰めるところとか忘れられない場面がいろいろ。
チョココロネを頭にのっけたような柳沢慎吾似のダッキーはおもしろい子だしアンディをばかにした金持ちボンクラ(若いジェームズ・スペイダー。やせてる)を殴ろうとして殴られるしで、それだけでもいい男なのに一緒にプロムに行ってくれた上に、最後に「行けよ」とアンディの背中を押してくれる。本当にいいやつ。泣ける。
はじめて見た時はラストに違和感があったけど、これは撮り直しのため。
最初の結末はテスト試写の結果が良くなかったこと、ヒロインのモリー・リングウォルドが落ち込んだこと、
「金持ちの子と貧乏人の子はグループの差を越えられない」というメッセージだと受け取られるのを恐れたハワード・ドゥイッチ監督がラストを撮り直して反対の結末にしたから。
脚本家のジョン・ヒューズはラストを変えられたのが不満で、ほとんど同じ三角関係ものの『恋しくて』を別に作った。モリー・リングウォルドにも出演要請したが拒否されてしまい、以来二度と一緒に仕事をしなかった。
●もうひとつ
ジーナ・ガーションの映画デビュー作。体育の時間にいる子。今とほとんど同じ。
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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986) – goo 映画
何の映画の話をしていても『2001年宇宙の旅』の話になるという人がいたが、私の場合はたぶん『羊たちの沈黙』じゃないかと思う。
漫画だったら何だろう。
『キャンディ・キャンディ』だろうか(自分で言ってて相当へこむ)。
飲まなきゃやってらんねえや。・・・脱がないけど。
(このフレーズの著作権はくまぷーさんにあります)
あと、萌えのポイントがすべて学園映画に原点があるような気がしてこれまた嫌になってくる。
ジョン・ヒューズ(『プリティ・イン・ピンク』と『恋しくて』脚本)に責任とってもらわなくちゃ。
あとキャメロン・クロウ(『セイ・エニシング』)。
昔、インタビューである女優さんがいってました。
「現場にいってひとり好きな人を作るのよ。俳優さんじゃなくて照明さんとかでもいいから(笑)」
そう。各番組にひとり「お気に入り」がいるのが楽しくみるコツ。(無理やりひっぱってくるなあ)
「CSI」のベガスだったらニックとか、NYだったらドンちゃんとか(えええ)。
別に男じゃなくてもいいんだけど、「クリミナル・マインド」だったら小鹿のリード(彼が拷問されるところは小動物がいじめられてるようで非常に痛々しいので困る)と「おじいちゃん」のギデオンとか。
誰の嫁になりたいかというと同じ番組のホッチとか。
「Numbers」のおにいちゃんの方もいいなーとか。なんたっておにいちゃん抑えると渋いパパと弟もゲット(オセロやないねん)
WATだったら当然ダニー・・・のはずだったのに、1stシーズンから見直してるうちにいつのまにかマーティンに萌えてることに気がついた。
なぜいまさらマーティンにorz
この系列は樹なつみの「花咲ける青少年」でよりにもよって一番ヘタレな男子が好きだった過去を思い出す。
いや別にマーティンがヘタレといってるわけじゃないんだけど。
(ホッチといい、おにいちゃんといい、マーティンといいFBIに弱いだけかも)
今読んでるのはハイスクールU.S.A.―アメリカ学園映画のすべて
キャメロン・クロウとジョン・ヒューズの学園映画への愛あふれる本。
細かいところまでびっちり脚注が入った労作。
おもしろくってしょうがない。
「ドーソンズ・クリーク」のケヴィン・ウィリアムソンをはじめとする「ジョン・ヒューズ映画」で育った人たちは圧倒的に「アンチ・ビバヒル」の人が多いんだそう。
やっぱり階級差恋愛も校内いじめも描かず、グループ内恋愛を繰り返すだけのビバヒルはおもしろくないもんねえ。