学生のときからよく見てた映画。
『プリティ・イン・ピンク』で変えてしまったラストを同じ監督(ハワード・ドゥイッチ)と脚本家(ジョン・ヒューズ)で元に戻したという見方ができるので二本セットで見るのが正しい。
キャラクターの名前がローリング・ストーンズにちなんでるのも楽しい。
キースは幼馴染のワッツ(ボーイッシュ女子)と同じベッドに寝転んで話をしてたりする。
TV『ドーソンズ・クリーク』の原点を見てるよう。
ボーイッシュ女子→文科系男子→あこがれの女子という三角関係の設定も同じだし。
ボーイッシュ女子のワッツ(メアリー・スチュワート・マスターソン)が
「あたしにはドラムとあんたしかいないんだよ」と泣きながら言うのはどうみたって告白だろうに気がつかないんだよ、あのキースって男は!
しかもキースは憧れの女の子アマンダとのデートのためにワッツをキスの練習台にするのだ。
人間じゃないし!
おまえなんかゴミ箱でもなめてればいいんだ!
と世界中の女子が叫んだことであろう。
少女漫画みたいな切なさと甘酸っぱさを持つ映画。
ちなみに、私はこのビデオをプレゼントにするためにレジに持っていったらレジのおねーさんに
「この映画かわいいよね!」と話しかけられたことがある。
それっきり一回もないけど。
これはそういう映画。
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恋しくて(1987) – goo 映画
高校時代からビデオで何度見たかわからない映画。
脚本家ジョン・ヒューズのミューズだったモリー・リングウォルドのために作られた映画。
いわゆる「いいひと」と「好きなひと」は違うんだもんという女子映画の名作にして学園映画の名作。
オープニングの曲からして、モリーの好きな曲「プリティ・イン・ピンク」
モリーは本当にピンクの似合う女の子でこの映画でもサーモンピンクからローズピンクまでいろんな種類のピンクを着こなしてる。
ヒロインのアンディは親孝行でお金がないなら知恵で勝負とばかりに古着をセンスよく仕立て直すつつましさがいい。(ぶすっとした顔してるけど)少女小説のヒロインのようにけなげないい子だ。
あこがれの彼と初デートのあと玄関の前でキスをして扉を閉めるなり、「きゃああああああ」と叫ぶところや、
「脚はがくがくした?」と女友達に聞かれて
「全身がっくがく!」と話すあたりは懐かしくて胸が熱くなった。
豪邸に住む彼に自分の家を見られたくないってところや、ロッカーの前で
「はっきり言って!私とつきあうのは恥ずかしい。一緒にいるのを見られるのは恥ずかしいって言いなさいよ!」
と問い詰めるところとか忘れられない場面がいろいろ。
チョココロネを頭にのっけたような柳沢慎吾似のダッキーはおもしろい子だしアンディをばかにした金持ちボンクラ(若いジェームズ・スペイダー。やせてる)を殴ろうとして殴られるしで、それだけでもいい男なのに一緒にプロムに行ってくれた上に、最後に「行けよ」とアンディの背中を押してくれる。本当にいいやつ。泣ける。
はじめて見た時はラストに違和感があったけど、これは撮り直しのため。
最初の結末はテスト試写の結果が良くなかったこと、ヒロインのモリー・リングウォルドが落ち込んだこと、
「金持ちの子と貧乏人の子はグループの差を越えられない」というメッセージだと受け取られるのを恐れたハワード・ドゥイッチ監督がラストを撮り直して反対の結末にしたから。
脚本家のジョン・ヒューズはラストを変えられたのが不満で、ほとんど同じ三角関係ものの『恋しくて』を別に作った。モリー・リングウォルドにも出演要請したが拒否されてしまい、以来二度と一緒に仕事をしなかった。
●もうひとつ
ジーナ・ガーションの映画デビュー作。体育の時間にいる子。今とほとんど同じ。
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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986) – goo 映画
巨大軍需産業のトップにして天才科学者のトニー・スターク。
自家用ジェットに乗れば客室乗務員をポールで踊らせ、月刊雑誌の表紙のおねーちゃんを12人モノにする。
まさに男の夢。
そんな男がテロリストに拉致され命からがら脱出したことから兵器作りをやめると宣言して。。。。
おもしろかったー!
ちゃんと伏線も回収してたし、良かった。
いい男だけどヨゴレ感ある主人公にロバート・ダウニー・ジュニアを持ってくるのがうまい。
それにこのひと、シャレがきいてておもしろいんだ。
CGを屈指する映画は名優を使うべしという鉄則も守ってていい。
だってこの人の目の表情で状況がわかるから。
テレンス・ハワードもいいし、グウィネス・パルトロウも良かった。(本来ならこの人はあまり好きじゃないのに)
ジェフ・ブリッジスは総スキンヘッドだったので途中まで誰だか気がつきませんでした。
ロバート・ダウニー・ジュニア、テレンス・ハワード、グウィネス・パルトロウと「歌える」キャストばかり集めてミュージカルじゃなかったのが惜しいわ。
打ち上げはさぞや盛り上がっただろう。
アイアンマン – goo 映画
2008年アメリカ映画
劇場に3回見にいって原作も読んで、劇中で少年が朗読する本まで読もうとしてるというKさん(同僚女性。ずっと年上)に会ってふたたびあの映画のことを語り合ってしまいました。
注意: 見た人同士で話してるのでネタに触れているかもしれません。
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クリステン・スチュワート目的で『ランド・オブ・ウーマン』のDVD鑑賞。
ものすごーくありそうなお話でした。
中年の主婦(メグ・ライアン)か模索する青年(アダム・ブロディ)のどっちかに感情移入できるかどうかで決まると思う。
誰にも言ったことがない悩みをよく知らない人に話すというのはあることだし、それで癒されるというシチュエーションは良かった。
「アメリカの恋人」から落ちたメグと、『The O.C』の高校生役から抜け出そうとしたアダム・ブロディがもがいてるのがわかる感じ。
地味な話なので未公開はむべなるかな。
クリステンはいらいらしたティーン・エイジャー。
たった二年前なのに超美少女。
今はけっこう怖いんですけど。
サンドラ・ブロックの声が『ザ・シンプソンズ』のお母さんだったのがびびった。
演技力はあったけど。(さすが役者)
これ序盤にデニス・ホッパーの死体についての言及がないのよね。
それがあったら後で意外性が出てくるのに。
それ以外はすごくよくできてる。
ふだんは何とも思わないけど、この映画のキアヌほどかっこいいものはない。
頭を使ってない役柄は最高だ。
サンドラ・ブロックじゃなくても
「****で結ばれましょ!」といいたくなるだろう。これは。
続編にキアヌが出なかったため、あっさり「別れた」設定になったのは泣けた。
いつもやってる役を逆にしたような、普通(というよりダウナー寄り)の男のジム・キャリーとちょっとぶっとんだ女の子をやったケイト・ウィンスレットがよかった。
この脚本家の映画はどこに着地するのかわからないライドに乗ってるよう。
天才なのか奇人なのか。たぶん両方。
もう一回見たかったのに期日がきて返却しちゃった。
マーク・ラファロとかキルスティン・ダンストとか妙に豪華な脇役だと思ったらちゃんと見せ場あり。
イライジャ・ウッドがあんなかわいい顔してパンツ盗ってた。どんびき。
フロド! そげな悪か子に育てた覚えはなか!(育ててない育ててない)
マンモスがいっぱいでてくるのかしら。
そう思ってドキドキしてたのにそんなことにはならず、連れ去られた女の子を探しにいく話。
『アポカリプト』を100倍薄めたような展開を見てるうちに本当に寝てしまった。
よく寝た。目が覚めてもまだ続いていた。
マンモス大疾走で100人くらい踏みつぶすとかそんなところがあればよかったのに。
寝てる間にあったのやも知れぬ。
ヒロインのカミーラ・ベルはジョナス・ブラザーズのジョー(ボーカル)のガール・フレンド。
今をときめくキス番長のロブとも友人でよくゴシップ雑誌に「すわ三角関係か?」と記事がのってる。(違うし)
●追記
公式サイトみたらちゃんとマンモスが出てた。
しかも私が見た映画よりもおもしろそう。
すべては私が寝てる間に何かがおこっていたらしい。
公式サイト
誰に教わったわけでもないのに幼い女の子は人形をもって
「おうじさまは むじつの つみで しばりくびっ あたしは ぶとうかいに いくの」と言いながら遊び(どんなストーリーなんだか)
幼い男の子は右手に車、左手に飛行機を持って
「ぎゅーっ!がちゃっ! どわーっ!ぎゃーっ!ぎゃあああ!」と遊んでます。
(個人差はあります)
この映画は小さい時に「ぎゅーっ!がちゃっ! どわーっ!ぎゃーっ!ぎゃあああ!」と言いながら遊んでいた大きなおともだちのための映画です。
日本のロボットアニメならヒロインはかわいい女の子ですが、ここはアメリカです。
女から見てもいろっぽいおねーちゃん、ミーガン・フォックスがヒロイン。
2時間30分もあるのに退屈しないのはそれだけでたいしたもの。
よく考えると「あれ?いまのはいいロボット?」とか「いつ味方になったの?」とかいろいろあるのですが、気にしない!
うわー。すごいよすごいよ。動いてるよ!
てな感じで楽しめる、夏にぴったりの何にも考えないでいい映画。
男の子に必要なのは勇気と男気、そしてセクシーな女の子。
ママのシモネタも健在だ!
●追記
夕陽のキスもあるからカップルでいっても大丈夫そう。
モナ・メイ(衣裳)とエイミー・ヘッカリング監督だから借りてきたDVD
大学に進学した青年が恋した女の子は大学教授の恋人で、パーティで妙な薬を飲まされて苦しんでいた彼女を見つけ病院に連れていくことに・・・
見ながらデジャヴにかられたからちょっと調べたら『アパートの鍵貸します』の大学生版らしい。どうりで。
善良な青年がまわりに利用されるところがつらいのと、途中の展開がちょっと長いところはあるけどラストがいいので後味がよかった。
キスシーンが微笑ましくてとってもかわいい!
ミーナ・スヴァーリは『アメリカン・ビューティー』より、子リスみたいなこの作品のほうがずっとキュート。
『サウスパーク』のカイルみたいな変な帽子をかぶっててもハンサムじゃなくっても、ジェイソン・ビッグスみたいな男の子っていいよねえ。
女の子の「好きなひと」と「いいひと」は別ものだけど、たまたま「いいひと」を好きになったらきっと幸せになれるから。
2000年アメリカ映画。